【月別バナーアーカイブ】10月編

毎度お世話になっております、knotです。
先月紹介したサンマバナーはインパクト大だったようで、外出先の名刺交換でも「ああ、サンマの」とお声掛け頂きました。
さて、10月の月別バナーアーカイブはどうでしょう……………いささか不安です(主に2007年)
例によって、各ロゴをご覧いただくには、Adobe® Flash® Playerプラグインのインストールが必要です。

2006年10月


記念すべき第一号。固定画像です。
2006年のバナーは、私ではなく、当時在籍していた別の社内デザイナーがデザインを手掛けています。
月替わりの会社ロゴ、というプランが最初にあり、私は「どうせならFLASHにして動かそう」という流れで次の2006年12月バナーから参加したわけです。
このハロウィンバナーに敬意を払い、以後数年続くFLASHバナーにもハロウィンものはありません。

2007年10月


恐らく歴代で最もバカバカしいバナーでしょう。
スポーツの秋ということで、運動会と応援団です。
あえて「ネット文化で言ういわゆるFLASHアニメ」に近い技法でやっています。マウスで直書きした落書きを、シンプルなクラシックトゥイーン(当時の呼称ではモーショントゥイーン)でパキパキ動かすスタイル。
応援団長が「W」です。

隠しフィーチャーとしては、マウスオーバーするとチアリーダーが飛び出します。
マウスの位置によってポーズが異なり、ぜんぶ繋ぐと以下の画像のようになります。

今見ると、飛び出すときにポンポンが揺れるなど、妙なところに凝っていますね。

2008年10月


トンボとヒガンバナのバナーです。
トンボがマウスカーソルを追従する仕組みになっていますが、動きに一工夫。
XY座標ではなく、中心の花からの角度と距離をマウスカーソルに寄せるよう制御しています。
花という柱から向きをクルクル変えられる横棒が伸びていて、トンボはソロバンの玉のように、その横棒に刺さったまま動く、という像をイメージするとわかりやすいでしょうか。
背景は、一枚絵を水彩紙風に見せるため、DisplacementMapFilterでのワープ変形と、陰影テクスチャのオーバーレイを重ね掛けしています。
この技法をもっと大々的に使ったのが、次月の11月バナーというわけです。

2009年10月


夜の森に、キノコが次々に生えてきます。
キノコの形や色は進化シミュレーションで自動生成され、新たなキノコが生えるたびに遺伝していきます。

突然変異の要素はあるものの、長く動かすと割と似たキノコばかりに固まってきちゃうので、最適解を攪乱する要素(生存に有利な条件が変わるor変えられる)を入れたらもっと面白かったかもしれないですね。
(例えば…今の実装ではロゴの文字を持ち上げることを「生存に不利な行動」と定義してありますが、有利不利を文字によって切り替えできるようにする、とか、色や形に三竦みみたいな要素を入れる、等々)

2010年10月


秋空を飛ぶ赤トンボのバナーです。簡単なゲームになっています。
マウスカーソルを虫取り網に見立てて、赤トンボをできるだけ大量に捕まえてください。

制限時間がとっっても短いので気をつけて。

2011年10月


《ロケつく》ベースのサービス《CAFE HOLIC(公開停止)》のリリース記念バナーです。
紅茶から上がる湯気を自動計算でアニメーションさせています。頂点を右方向+ランダムに動かして、curveToのベジェ曲線で繋いでいる仕組みです。
もともと、《雲堂(現在プロジェクト再始動中!)》の線香の煙に使えないかなと考えていた表現方法なのですが、
複雑な割にインタラクティブにする必要性が薄く、また、アプリ自体もネイティブアプリとして他の社員が作ることになっていたため、お蔵入りとなりました。
(ADOBE AIRで作れば取り込めたのかも知れませんが、当時はまだまだ重く不安定で、iPhoneのFLASH対応方針も二転三転していた頃でした)
ここでリベンジというわけです。

とはいえ《雲堂》にFLASHの出番が全くなかったかというとそうでもなく、線香の煙は、FLASHのシェイプトゥイーン(一種のモーフィング)で作ったものをコマごとに出力し、各コマ画像の上部に別ツールで半透明をかけたものです。
おかげさまで評判の良いエフェクトとなりました。

では、また来月。