デジカメで星空を撮ってみよう

先日は、会社を早退してペルセウス座流星群を見に出かけたり、セカンドライフでも、空を見上げてみたりと、現実世界でも、仮想世界で空を見上げる事が多い東京Kです。こんばんは。
流星群は姪と見に出かけたのですが、個人的には一緒に見に行ける素敵な嫁さん募集中です。

ヴェネチア
で、早速掲出したこの写真は、セカンドライフのヴェネチア再現スポットですね。
https://slguide.jp/spot/2991
セカンドライフは星の数がいまいちなのが残念。

というわけで、リアルでお手軽に星空撮影をする方法を書いてみましょうかね。

用意するものは、デジカメだけです。ただし、デジカメでも以下の性能を満たす必要があります。

  1. セルフタイマー搭載
  2. フォーカスが合わないときは無限遠になる。
  3. 1~8秒程度のシャッター速度を自分で指定出来る

1,2は大抵のデジカメが条件を満たすから良いとして、3番がネックですかね。
3番を満たすためには、2万円後半以上のコンデジ(コンパクトデジカメ)または、2万円台以下でも「星空撮影モード」を搭載したコンデジ、またはデジイチ(デジタル一眼)が必要になってきます。
携帯カメラは、星の撮影を試した事が無いので分かりません・・・

というわけで、カメラが用意できたら、早速、空に向かって撮影してみましょう。
手順は簡単。

  1. セルフタイマーをセットする。
  2. カメラのシャッター速度を1~8秒にセットする。
    →絞りなどが触れるならば、絞りは開放。ISOはお好みで調整すると良いです。
    →8秒を超えるあたりから星の動きのせいで、星が点に写らなくなるので注意。
  3. ズームはお好みで。
    →広角の方がたくさんの星が写ります。
    →ズームだと、ちょっとした星雲が撮れますが、長時間露光だと星が流れてしまいます。
  4. カメラを空に向ける。
    →三脚があると便利だけど、地面に置いて石等で角度を付けるだけでも十分。
  5. 撮影ボタンを押して放置。

以上です。

結局の所、ある程度の長時間露光かISO感度を上げて、手ぶれしないように撮れば、星なんて簡単に撮れます。

重要なのが、セルフタイマーですね。
カメラの撮影ボタンを押すと、どうしてもカメラ本体はぶれてしまいます。そこで、撮影時には、カメラをしっかり固定できるのがセルフタイマーです。
星空の撮影だけで無く、夜景ポートレートにも応用できるので、知ってて損は無い技です。

というわけで、上記手順で撮影した写真の作例としては以下。

撮影データとしては39mm/ISO400/F4/6秒ですが、ここに掲載するに当たって、オリオン座の部分だけを等倍で切り出しています。※39mmは一般的なコンデジだと1.5倍ズームぐらい。
オリオン座
※クリックで拡大します

ちなみに、このように星座などを写した写真が星野写真と言い、ここに、地上の建物などと星空をコラボさせると星景写真です。
星野写真と星景写真は、撮り方に大きな差が無いので、旅行の時は星景写真がお勧めです。

さらにそこに、女性の被写体を入れる女星写真というのが最近の流行らしいですが、ISOが高感度である必要があるので、コンデジだと少々厳しいですかね。

ISOが上げられるといえば、こんな写真も。
450mm/ISO3200/F5.6/1秒で撮影した物を等倍で切り出しました。※450mmは一般的なコンデジだと16倍ズームぐらい。
オリオン大星雲
※クリックで拡大します
この、もやっとしているのがオリオン大星雲というヤツです。上の星野写真にもうっすら写ってますね。

なお、これらは、自宅のベランダから撮った物。
真横には10番台国道が通っていて、お世辞にも暗い環境では無いですが、それでも、デジカメで長時間露光をすれば、肉眼で見える以上の星を確認する事が出来ます。

これからの季節は、星座の神話が面白い秋となり、空気が澄んで一等星が一番多い冬となるので、今から撮影の練習してみてはいかがでしょうか?

以上、デジカメ一つで星空撮影入門編でした。

なお、もう少し足を踏み入れると、もっとISOを上げたりして真っ白な夜空を撮影して画像加工ソフトで調整したり、ポータブル赤道儀なる装置を導入したりするハメになるので、注意して下さいね。