ベトナム探訪

ベトナムへ行ってきました。

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今回ベトナムまで足を運んだ目的は、現地でのオフショア開発の現状視察です。
現地で見聞きしたソフトウェア開発事情はもちろん、それを取り囲む社会的な背景、現地の人たちの生活を目にすることで、国内やネットでは知り得ない、グローバル化の進むこの業界の一端を垣間見ることできました。

オフショア開発って何って人はこちらをご覧下さい。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/494329/082800009/
この記事読んでる人は多分知っているとは思いますが…

今回は弊社でお世話になったことのあるAsianTech様のホアンさんに協力して頂き、
ベトナム中部の都市ダナンにて現地でオフショア開発を請け負っているソフトウェア開発会社と現地の日本語学校を幾つか訪ねてまいりました。

ダナンという都市について
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ダナンは東側に海岸が広がるベトナム中部の中核都市です。
ベトナム戦争時代はここに米軍最大の基地があったそうです。
海岸沿いは綺麗な砂浜で、近年は海外からの企業が進出のみならず、リゾート開発も積極的に行われている模様です。

また、首都のハノイやホーチミンに比べ、良い意味で田舎なので静かで穏やかな雰囲気があり、現地の方もこの静かな雰囲気に魅力を感じているようでした。因みに人件費もハノイと比べると10%程安いそうです。

交通事情

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先ずは現地に到着して驚いたのが、バイクの数とその交通マナー。
かなり大きな交差点でも信号はありませんし、走行する車やバイクも車線をあまり
配慮していない感じ。結果的に移動中のタクシーも常にクラクションは鳴らしっぱなしという状態に…。

言葉の壁

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もちろんですが、現地の公用語はベトナム語です。行く前に挨拶程度はチェックしましたが、ほぼ会話にはなりません(汗
感覚的に3割程度の人は英語が通じます。ただ、こちらの英語力に欠陥があるのは十分承知の上で状況を有り体に表現すると、ベトナムの方の英語も鈍(なま)りがあるので、先ずは相手がベトナム語か英語かどちらを話をしているのかという判断に迫られるという有様でして…。この点は終始ホアンさんにお世話になりました。

しかし、観光ならいざしらず、お仕事となると現地スタッフとのコミュニケーションが不可欠です。
近年の日本をはじめとした諸外国から進出してきた企業のニーズに合わせ、仕事で日本語が使える人材の需要は高まっており、現地では日本語の教育が盛んに行われています。

学校毎にそれぞれ特徴があるようですが、私が訪れた学校の1つはIT系の企業から送り込まれる社員に対し、9ヶ月で日本語検定2級を目標にトレーニングを行っていました。(9ヶ月で2級というのは、かなり驚異的なスピードだそうです。)
こういった研修を現地ではBSE(ブリッジシステムエンジニア)プログラムと呼んでおり、日本語が使えるエンジニアを多数輩出する仕組みが現地には出来上がっている模様でした。

オフショアの現場

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今回はお世話になったAsianTechさん、はじめ大手オフショア請負会社さんにお邪魔して参りました。

大手オフショア企業では、世界中の企業から案件を請け負っており、設計から品質管理に至るまで、世界基準のプロセスで開発きる体制が整っており、クライアントには日本の大手企業も名を連ねていました。
グローバル企業のニーズに応えられるレベルの高さと、人員の規模に圧倒させられました。

また、AsianTechを訪れた日は、オフィスを移転する前日で、手狭になったホアン社長宅、
兼、オフィスから、ダナン市街の一等地にあるインドシナ リバーサイドビルに引っ越しの準備をしている真っ最中。ついでに、新しいオフィスも見学させて頂きました。

そんな慌ただしい中、現場エンジニアにも恐縮ながらお相手頂きました。
Androidアプリケーション開発、Ruby on Rails、iOSアプリケーション、PHPのCMSのカスタマイズ等日本からの多彩なニーズに応えべく各人のそれぞれのスキルを活かして複数のプロジェクトが同時に進行しており、現場は静かながらに活気に満ちていました。

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ツールやフレームワークについては、日本で使われている一般的なものが採用されておりました。
ただ、ベトナム特有の事情として、iOSアプリの開発者は少ないという話を伺いました。
というのも現地では高価な部類に入るApple製のコンピュータやデバイスを購入できる層が限られるという事情から、スキルを持つ人間は企業で実務経験のあるエンジニア等にある限定されてしまうからだそうです。

同社では、日本のクライアントを中心にオフショアを請け負っているため、日本語教育に熱心で、社内での日本語勉強会をはじめ、日本人のインターン受け入れ、先のBSEプログラムにも今後人材を投入していくそうです。

また、ホアン社長の日本での就労経験を活かして、言葉や技術面だけでなく、日本人の仕事に対しての考え方についても、社員教育に力をいれておられるそうです。

そんなAsianTechさんですが、現在の数十名のスタッフを来年末には300人(!?)を目標に人員を拡充する見込みとのこと、優秀な開発者の確保は急務となっており、主に大手からの転職組、地元大学からの採用、インターンの受け入れ、さらには彼らへの日本語教育と、ホアン社長がとても積極的に動いていたのが印象に残りました。
今後の成長が楽しみですね。

というわけで…

今ベトナムは低い人件費と勤勉な国民性を武器に、日本のみならず世界中からオフショア開発の拠点として注目を浴びて急成長しています。
特に人材に関しての流動性と規模は非常にダイナミックで、日本の技術者不足を補える
可能性を十分に持ち合わせている印象を受けました。ただ、お互いの国の文化の違いからくる、仕事に対しての考え方、日本のこの業界では慣習となりつつある長時間労働等については、お互いの文化を認めつつ、理解し合う姿勢が必要があると改めて認識致しました。

殊に若手エンジニアの皆さんには、ネットからだけではないリアルな外の世界を知ることで、視野が広がる良い機会になるでしょう。また、現地の方のハングリーな姿勢にも刺激を受けること間違いなしですので、一見の価値あります。
是非一度その目でご覧になる事をオススメいたします。

最後に現地(ダナン&世界遺産のある隣町ホイアン)にて撮影した写真を掲載して、お土産代わりとさせて頂きます。
ではまた。

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See you.

HK について

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