第7回CSJWWW利用者調査



サイバースペース・ジャパン(株)で1995年7月以来 定期的に実施してまいりましたWWW利用者調査アンケートもおかげさまで第7回を迎えました。
第7回WWW利用者調査アンケートは1998年1月−2月に実施させて頂きました。第1回調査をはじめてから約丸2年半にあたりますので、今回は主に第1回(1995年7月)、第3回(1996年3月)及び第5回(1997年1月)との調査結果を比較しております。
今までの皆様のご協力に感謝申し上げるとともに今後とも何卒宜しくお願いいたします。(過去のデータはこちらです。また商品券及びテレカ当選者の発表はこちらです。)

 ****調査概要****

 
地域範囲/全国
属性範囲/CSJインデックスの利用者
調査方法/CSJにアクセスした人たちのオンラインアンケート
有効回答/4,622人
調査期間/1998年1月下旬−2月末まで

 

インターネットをとりまく環境への関心は日毎に高まっております。にもかかわらず当初、信頼できるWWWの利用者及びその環境を概括するような情報が少なく、適正な把握が困難な状態でした。CSJは、それが利用の阻害要因の一つになっているのではないかと考え、積極的にデータを採集し、提供しようとアンケートの収集を始めました。以後、定期的に調査を行い、その結果をできるだけ正確・包括的に分析し、提供しています。マーケットへのご理解を得るための手段としてご利用いただければ幸いです。今後は調査の対象を絞り込んだものや、多くの情報が得られる形式にてアンケートを収集し、より精度の高い情報の提供を目指してゆきたいと思います。その際にはぜひご協力お願いいたします。この調査報告によって、多くの方々が市場環境を客観的に把握し、より市場を魅力的にするための判断材料として頂ければ幸いです。

尚、このデータは、社内/外資料としてご自由にご利用下さって結構です。その際には、どうぞ出典をご明記ください。



男女比の推移…女性比率、ついに27%へ!



前回の調査で20%を超えた女性ユーザーの比率が今回26.8%に達した。 第1回調査の6倍、 1年前の約1.6倍と急激な伸びを示している。 アメリカのGVUの利用者調査では、女性比率が30%を超えたのは1996年4月の第5回調査時であった。日本における女性ユーザーの比率が30%を超えるのも近い将来と予想され、今後の女性ユーザーの台頭が注目される。

/TD> 第1回(95/6) 第3回(96/3) 第5回(97/1) 第7回(98/1)

4.4

7.7

16.7

26.8

95.6

92.3

83.3

73.2


年齢構成…20−30代が中心


過去の調査結果と同様、20−30代で全体の80%近くを占めており、この年齢層が主たるユーザー層して定着しているようだ。その中の25歳から34歳までの年齢層だけで、常時全体の40%以上を占めており、インターネットの発展を支える年齢層と考えてよいであろう。
第1回調査及び2年前の第3回調査、1年前の第5回調査と比較すると、40代の比率が堅実な伸びを示していること、また60歳以上の比率も微増ながら伸びている点である。
また、男女別の年齢構成では、女性で一番多い年齢層は20代後半、男性では30代前半となっている。それぞれ20代と30代を合計すると、女性では89%近くなるのに対し、男性は76%程度と男性の方が多少その他の年齢層への分散が見られる。


/TD> 第1回(95/6) 第3回(96/3) 第5回(97/1) 第7回(98/1)
10-14才

0.3

0.2

0.3

15-19才

4.4

2.7

3.6

4.1

20-24才

30.0

19.1

24.7

17.6

25-29才

23.7

24.3

23.9

22.1

30-34才

22.9

23.5

22.5

22.1

35-39才

10.6

15.7

13.9

17.1

40-44才

3.4

7.8

6.6

8.1

45-49才 

2.1

4.2

3.3

5.6

50-54才

1.0

1.4

0.7

1.6

55-59才

0.4

0.7

0.3

0.8

60才以上

0.1

0.3

0.3

0.7





男女別年齢構成比
/TD>
10-14才

0.3

0.3

15-19才

5.1

3.8

20-24才

21.2

16.9

25-29才

30.0

19.4

30-34才

21.9

22.1

35-39才

15.2

17.4

40-44才

2.9

9.4

45-49才 

1.9

6.8

50-54才

0.6

1.8

55-59才

0.3

1.1

60才以上

0.3

0.9


女性(専業主婦)ユーザーの躍進!!



第1回と第7回を比較して、顕著なのは、技術系会社員の比率が相変わらず高いものの、理系の学生の全体に占める割合が35.8%から9.5%と大幅に減少しており、その分他の職業群が順調に伸びていることである。
伸びている職業群は、会社員(営業系)及び会社員(管理系)、専業主婦、自営業、公務員などである。中でも会社員(営業系)の伸びが注目されるが、インターネットは今や営業マン、営業ウーマンにとっても不可欠のツールになったことがわかる。
今回の調査で女性ユーザーの比率が26.8%に上昇しているが、女性ユーザーのみの内訳をみると、専業主婦の割合が24.6%とで第一位、次に会社員(営業系)、会社員(技術系)と続いている。今や女性ユーザーの4人に1人は専業主婦で、主要ユーザーの一員となっていることがわかる。

/TD> 第1回(95/6) 第3回(96/3) 第5回(97/1) 第7回(98/1)
会社員(デザイン系)

1.6

3.0

1.5

1.4

会社員(営業系)

4.9

10.6

8.4

10.3

会社員(管理系)

5.4

9.0

8.5

9.5

会社員(技術系)

29.7

31.2

34.0

29.9

会社員(製造系)

2.2

3.2

2.9

4.6

医師、弁護士、会計士等専門職

2.4

3.0

1.7

1.6

教職員

9.0

5.9

3.5

3.1

公務員(教職員以外)

1.9

3.4

4.1

4.7

自営業

2.0

5.4

3.4

4.5

専業主婦

-

0.3

2.9

6.6

学生(理系)

35.8

6.0

6.9

9.5

学生(文系)

-

12.7

16.3

6.7

その他

4.7

6.4

5.9

7.4

男女の構成比
/TD>
会社員(デザイン系)

2.5

1.0

会社員(営業系)

12.7

9.6

会社員(管理系)

8.6

9.4

会社員(技術系)

12.4

36.3

会社員(製造系)

2.7

5.1

医師、弁護士、会計士等専門職

0.9

2.0

教職員

2.1

3.4

公務員(教職員以外)

2.0

5.6

自営業

2.2

5.4

専業主婦

24.6

0.0

学生(理科系)

4.7

11.6

学生(文化系)

10.3

5.7

その他

14.3

4.9



関東圏から中部、近畿地方への広がり


東京への一極集中から全国への順調な広がりが確認されるものの相変わらず関東圏で、45%以上を占める。第1回調査と比較すると、東京の比率が20.7%低下している一方で増加傾向が見られるのは中部・甲信越や近畿、中国・四国地方等の地域である。

/TD> 第1回(95/6) 第3回(96/3) 第5回(97/1) 第7回(98/1)
北海道

2.9

2.3

3.1

3.3

東北

2.5

2.1

3.4

3.9

東京

37.6

23.4

20.1

16.9

東京以外の関東

24.7

30.7

31.1

28.7

中部・甲信越

9.7

13.5

12.7

17.8

近畿

11.9

15.2

17.5

16.8

中国・四国

2.7

5.9

7.2

6.8

九州・沖縄

5.3

4.2

4.3

5.3

海外

2.7

2.6

0.6

0.5




ベテラン層が中心



「利用歴6ヶ月未満」の新規ユーザーが第2回、第3回では50−60%超を占めていたが、第5回で30%に低下、今回の調査では何と15.7%にまで落ちている。 インターネットブームが一段落し、新規ユーザーの参入が以前に比べ落ち着いているようだ。一方で利用歴1年以上のベテランの割合が57.6%に達しており、ユーザーの2人に1人が利用歴の比較的長いベテラン層であることがわかる。

/TD> 第2回(95/10) 第3回(96/3) 第5回(97/1) 第7回(98/1)
1カ月未満

14.2

13.5

3.2

1.8

2カ月

15.6

13.4

4.5

2.1

3カ月

13.6

13.2

5.9

2.8

4カ月

7.0

7.8

3.9

1.8

5カ月

4.1

5.1

3.1

1.8

6カ月

14.0

11.3

9.4

5.4

7-12カ月

18.2

21.7

26.5

16.8

1年以上

13.3

14.1

43.5

32.0

2年以上

/

/

13.0

35.6

注)*第5回調査の「2年以上」という欄は、1年以上のユーザーの中で2年以上のユーザーが占める割合。 第7回調査では2年以上のユーザーが全体に占める割合となっています。


自宅からの接続が主流



第1回調査では27.8%だった自宅からのアクセスが今や64.1%になっている。勤務先からのアクセスはこの2年間を通じて大体30%前後で推移してきたが、このところ会社によっては、就業時間中のインターネット使用を禁止するところも出ているようで、今後はますます自宅にシフトすると思われる。第1回には36.3%を占めていた学校からのアクセスも今回の調査では6.3%に急減。パソコンを購入し、自宅でインターネットにアクセスするようになった学生が増加したためと思われる。 尚、急激に普及している携帯電話も、せいぜい電子メールの送受信に限られるようで、まだまだインターネット利用のツールになるまでにはいたっていないようだ。

/TD> 第1回(95/6) 第3回(96/3) 第5回(97/1) 第7回(98/1)
自宅

27.8

55.8

60.0

64.1

勤務先

35.1

31.8

28.7

29.0

学校

36.3

10.6

11.2

6.3

携帯電話

0.1

0.1

0.2

その他

0.4

1.7

0.4

0.4



ISDN化が着実に増加



ISDN化は着実に増加傾向にあり、全体の比率の中では1年前の2倍以上になっている。またダイアルアップしている利用者のうちISDNの割合は31%に増加している。今後ともこの傾向は続くと思われ、一層のISDN化が進むと思われる。

/TD> 第1回(95/6) 第3回(96/3) 第5回(97/1) 第7回(98/1)
ダイアルアップ

36.0

67.0

58.4

49.1

ダイアルアップ(ISDN)

10.9

22.5

IP専用回線接続

55.7

26.2

24.8

20.4

その他

8.2

6.8

5.9

8.0




Windows強し!





第3回調査でMacを抜いたWindowsは更にシェアを伸ばし、今回の調査では82.5%に達している。中でもWindows95のユーザーの割合は全体の75%を超え、圧倒的な優位を保っているようだ。一方Macは今回そのシェアが2割を切り15.5%まで低下してしまった。これは第1回調査数値の半分以下である。またUNIXも2年間の間に1.4%にまで減少している。

/TD> 第1回(95/6) 第3回(96/3) 第5回(97/1) 第7回(98/1)
Mac OS

38.8

43.8

25.2

15.0

Windows 95

35.4

63.9

75.9

Windows 3.1

35.1

13.8

3.5

1.1

Windows NT

2.3

3.6

5.5

OS/2

0

1.1

0.4

0.1

UNIX

24.2

2.8

2.7

1.1

PC UNIX

0.3

0.3

0.3

DOS

0.2

0.1

0.0

その他

1.9

0.2

0.3

0.9



国産メーカーの健闘、Macのシェアは15%に




第2回調査時には40%強のシェアを誇っていたMacの人気が大幅に低下、今回の調査では15%弱とこの2年半のうちにシェアが25%も減少した。外資系メーカーの伸び悩みとは対照的に、国産メーカーのシェア拡大が目立っており、中でも好調なのがNECや富士通である。両社ともMacを引き離して、今回も1位、2位を保持している。このところ健闘している国産メーカーとしては、東芝も注目される。

使用しているハード
/TD> 第2回(95/10) 第3回(96/3) 第5回(97/1) 第7回(98/1)
Mac

40.9

43.8

28.7

15.2

NEC

10.9

13.5

21.1

24.4

富士通

8.5

9.7

19.3

20.6

IBM

5.5

6.1

9.6

8.6

Compaq

3.8

2.7

3.2

2.5

EPSON

2.3

2.2

2.1

1.3

DELL

1.9

2.3

2.9

東芝

1.2

1.9

3.7

4.4

ゲートウェー

1.8

3.3

2.6

日立

1.8

2.3

2.2

SUN

6.3

1.5

1.4

0.5

シャープ

0.7

1.1

1.6

エイサー

0.4

0.3

0.2

三菱

0.3

0.5

0.9

HP

0.8

0.3

0.1

0.5

SGI

0.4

0.1

0.2

0.1

その他

19.3

11.2

14.1

11.5


Internet Explorer、Netscapeに追いつく





2年半前は8割強と圧倒的なシェアを誇ったNetscapeも今回の調査では5割を切り、替わりにInternet Explorerが今回48.8%とその差が大幅に縮まり、ほぼNetscapeに追いついた。バージョン別に比較すると、新バージョンのInternet Explorer4.0 が29.7%に対し、Netscape4.0の方は20.8%と、新バージョンの普及率はInternet Explorerが優位である。次回の調査でInternet ExplorerがNetscapeを追い抜くか、今後もこの二大ブラウザーの競争に注目したい。

ブラウザーシェア
/TD> 第2回(95/10) 第3回(96/3) 第5回(97/1) 第7回(98/1)
IE

0

13.1

31.4

48.8

Netscape

83.4

81.0

67.1

49.8

その他

16.6

5.9

1.5

1.5



ブラウザーの詳細
/TD> 第2回(95/10) 第3回(96/3) 第5回(97/1) 第7回(98/1)
Internet Explorer4.0

29.7

Internet Explorer3.0

30.3

18.5

Internet Explorer2.0

13.1

1.0

0.5

Netscape4.0

1.2

20.8

Netscape3.0

43.1

25.9

Netscape2.0

57.2

21.8

2.9

Netscape1.1

83.4

23.8

0.9

0.1

Mosaic

13.0

2.4

0.4

0.1

その他

3.6

3.4

1.2

1.4


ほぼ毎日利用するユーザーが84%に





ほぼ毎日(週5日以上)使っている人の合計が83.8%と拡大。毎日利用している人も全体の67%近くを占めている。毎日インターネットを利用するのが普通となったユーザーの増加に伴い、インターネットも日々チェックする重要な情報源の一つとして活用されているようだ。利用頻度と利用歴の相関関係では、過去の調査同様、経験の長いユーザーほど頻繁に利用している。ベテランユーザーにとってはインターネット利用が既に日課として定着している。

/TD> 第2回(95/10) 第3回(96/3) 第5回(97/1) 第7回(98/1)
毎日

53.0

51.3

60.3

66.8

週6回

4.0

3.6

4.6

4.6

週5回

14.0

10.9

13.4

12.4

週4回

8.7

8.2

7.1

4.7

週3回

10.0

12.5

8.1

6.0

週2回

5.5

7.6

4.1

2.9

週1回

3.7

3.9

1.7

1.5

2週に1回

0.5

1.0

0.5

0.7

3週に1回

0.0

0.4

0.1

0.0

1カ月に1回

0.2

0.2

0.1

0.2

それ以下の頻度

0.4

0.5

0.0

0.2

利用歴と利用頻度
/TD> 1カ月に1回 週1回 週3回 毎日
1カ月未満

25.0

6.3

3.7

1.4

2カ月

12.5

1.6

2.8

1.6

3カ月

0.0

9.5

6.1

2.1

4カ月

0.0

3.2

2.0

1.5

5カ月

0.0

1.6

3.7

1.8

6カ月

12.5

6.3

8.9

4.1

7-12カ月

0.0

33.3

17.9

15.6

1年以上

37.5

27.0

36.2

30.9

2年以上

12.5

11.1

18.7

41.1


電子メール利用が一段と拡大





第2回調査以降、受信メール数が一日1通以下のユーザーの割合が減少しており、今回は10%を割る結果となった。逆に一日5通以上のメールを受け取る人の数が全体で55%に上昇している。メールマガジンなど電子メールを利用した情報サービスも増加しており、メール通信は依然増加傾向にある。 利用歴との関係をみると、利用歴3カ月以内の初心者ユーザーの30%近くが、一日平均1通以下なのに対し、2年以上のユーザーの17%が一日31通以上のメールを受け取っており、利用歴とメール受信数がほぼ比例している。但し、一日31通以上のメールを受取るベテランユーザーの比率そのものは低下傾向にあり、ベテランユーザーほどいわゆるジャンクメールを排除している可能性もある。

/TD> 第2回(95/10) 第3回(96/3) 第5回(97/1) 第7回(98/1)
一日1通以下

41.2

48.4

22.9

9.8

1-4通

29.4

30.3

40.9

34.4

5-10通

15.0

11.2

19.6

28.3

11-30通

8.0

6.0

8.6

17.8

31通以上

6.5

4.1

8.0

9.7





インターネット利用の目的





男女共に『趣味や楽しみのため』に利用している人が一番多いが、今回女性の比率が7.8%上昇して74.7%なのに対し、男性は60.5%にとどまり、男女差が現れている。『仕事や研究の情報収集のため』となると、女性が前回比 6.3%低下しており、男女間の差も16.4%に拡大している。『暇つぶしのため』や『流行っているため』等の割合は減少傾向で、明確な目的を持ってインターネットを利用するユーザーが多いようである。
前回同様、利用歴の長い人にインターネットを『仕事や研究の情報収集のため』という実用的な目的に利用している人が多い。またどの利用歴においても、『趣味や楽しみのため』にインターネットを楽しむ人が大幅に増加している。

第7回 平均
趣味や楽しみのため 74.7 60.5 67.6
仕事や研究の情報収集のため 17.6 34.0 25.8
暇つぶしのため 3.1 3.0 3.1
交流範囲を広げるため 2.8 1.5 2.1
ショッピングのため 0.9 0.2 0.5
その他 0.8 0.6 0.7
流行っているため 0.1 0.2 0.2


HP所有の有無





現在ユーザーの約20%がHPを所有している。HP作成の簡単ソフトが数多く出ているにもかかわらず、将来HPの保有を希望しているユーザーの比率が低下傾向にあり、HP保有を希望しないユーザーの比率が増加傾向にあるのが気になる。HPオーナー志向はここにきて停滞気味のようである。利用歴とのクロスでは、利用歴とHPの所有が比例しているものの、どの利用歴のユーザーも「しばらく持つつもりはない」が「まだ持ってないが、持ちたい」を上回っている。

HPの所有 第5回(97/1) 第6回(97/6) 第7回(98/1)
まだ持っていないが、持ちたい

41.2

39.0

32.5

しばらく持つつもりはない

34.0

37.7

42.4

持っている

23.4

21.6

22.6

以前は持っていたが、今はやめた

14.0

1.7

2.6




電子メールDM




電子メールDMについては、利用歴が長くなるほど迷惑と感ずる人が増加する一方、利用歴に関係なく情報源の一つとして評価している人がそれぞれ40%強存在しており、DM発信側からみると電子メールDMも決して軽視できない媒体になったといえよう。メールの受信数とDMメールへの感想の相関関係をみても、『一日平均1通以下』のユーザーを除き、情報源として歓迎している人が『どちらでもない』や『とても迷惑』を上回っている。

第7回 1カ月未満 2−6ヵ月 7-12カ月 1年以上 2年以上
どちらでもない

39.2

39.2

43.8

43.8

40.2

とても迷惑

11.4

12.7

11.0

13.8

18.3

情報が得られるので歓迎

49.4

48.1

45.2

42.4

41.5


最も時間を費やすメディア




過去の調査同様、テレビが最も時間を費やすメディアとして、首位を保持している。ネットサーフィンの割合今回30%を超えている。雑誌の比率が低下した分、ネットサーフィンの割合が増加したものと思われる。年齢別にみても、どの年代層でもテレビが1位、ネットサーフィンが2位、3位が雑誌か新聞という順位構成である。テレビでインターネットが出来るWebTVの今後の普及率に注目したい。

/TD> 第5回(97/1) 第6回(97/6) 第7回(98/1)
テレビを見る

46.4

45.8

46.1

ネットサーフィン

29.8

29.5

33.9

雑誌を読む

12.8

12.8

9.3

新聞を読む

7.6

8.4

7.7

ラジオを聴く

3.4

3.4

3.0





オンラインショッピングの経験





オンラインショッピングの経験者も順調に拡大しており、第2回の調査時の約4倍、今回初めて40%を超えた。一方『しばらくそのつもりはない』と回答する人の割合も52%から22.4%と半分以下に低下しており、オンラインショッピングへの関心が高まっているといえよう。また、インターネット歴との関係では、利用歴に比例してショッピング経験者も増加している。

/TD> 第2回(95/10) 第3回(96/3) 第5回(97/1) 第7回(98/1)
ある

10.8

16.6

27.8

41.9

まだないが、近々試してみるつもり

37.2

37.5

33.6

35.7

しばらくそのつもりはない

52.0

45.9

38.6

22.4



ショッピングの阻害要因




今回の調査結果も過去とほぼ同様の内容となった。ショッピングを阻害する主な要因は、相変わらず決済システムに関する不安や不満のようである。 セキュリティシステム強化のせいかクレジットカードに関する不安は、3%ほど減っている。今回微増しているのは、既存の決済方法に対する不満と商品の配達に関する不安の割合である。

ショッピング阻害要因 第5回(97/1) 第6回(97/6) 第7回(98/1)
クレジットカード番号を入力するのが怖い

43.7

45.1

42.2

既存の決済(代引・送金等)がめんどう

13.9

12.3

12.8

欲しい商品がない

12.3

12.4

11.5

商品がきちんと届くどうか不安

8.5

10.5

11.8

画像が重くて見るのが大変

8.4

6.8

7.4

特にない

7.4

7.9

8.6

その他

5.1

5.0

5.7




便利だと思う支払方法




今回の調査であらたに「便利だと思う支払方法は?」を質問項目に加えた。結果は、第1位クレジットカード、第2位コンビニ決済、第3位代金引換となっている。男女間では多少差異が見られ、男性では、クレジットカード支持が圧倒的な一方、女性では、コンビニ決済がクレジットカードを若干上回っている。

クレジットカード

41.0

コンビニ決済

21.2

代金引換

17.0

郵便振替

10.4

銀行振込

7.5

現金書留

0.3

その他

2.6



オンラインショッピングで購入したいもの




男性では1位がコンピュータハード、2位書籍・ビデオ・CD、3位コンピュータソフト・ゲームとなっているのに対し、女性では1位生活雑貨・花・文具、2位商品券・チケット、3位書籍・ビデオ・CDとなっている。女性の購買対象は生活に密着した商品が中心であるものの、今回 書籍・ビデオ・CDも第3位に入っている。また男女平均の第1位が書籍・ビデオ・CDであり、教養、趣味、情報収集関連の品の購入がオンラインで盛んとなっているようだ。

購入希望品 平均
書籍・ビデオ・CD

12.0

16.4

14.2

生活雑貨・花・文具

15.4

8.7

12.1

コンピュータソフト・ゲーム

7.4

15.4

11.4

商品券・チケット

13.4

7.8

10.6

コンピュータハード

3.0

16.5

9.8

食品

8.8

6.0

7.4

ファッション・アクセサリー

9.8

3.0

6.4

その他

8.6

3.1

5.8

化粧品・香水

6.8

0.2

3.5

家電・携帯電話

1.6

2.8

2.2

スポーツ・アウトドア

0.5

3.6

2.1

アダルト関連

0.2

1.7

0.9

美術品・骨董品

0.2

0.2

0.2

特にない

12.4

14.7

13.5