町にPepperがやってきた 〜 「Pepperはじめました」

昨年10月に愛知県豊橋市により開設された「メイカーズ・ラボとよはし」の開設に合わせて導入されたPepper。弊社ではPepperの活用支援を通して地域振興のお手伝いをさせて頂いております。

メーカーズ・ラボ とよはし 開所式
メーカーズ・ラボ とよはし 開所式

主な支援内容は豊橋市に関連したイベントにおけるPepperの技術サポート をはじめ 月例で主に市民の方々を対象にしたPepper講座、また、Pepperを活用するためのハッカソン開催のお手伝いをさせて頂きました。

子供達も真剣です
子供達も真剣です

毎月開催される講座ではPepperのロボアプリ開発ツールChoregrapheを使った簡単なロボアプリの制作が体験できます。小学生も参加頂いており、初心者でも気軽に参加頂ける内容となっております。たまに定員オーバーになることもあるほど(?)地域の方にはご好評いただいております。

約半年間に渡る講座を通し、多くの方がPepperとふれあう様子を見きました。
そのなかから「Pepperあるある」を幾つか紹介しつつ、その可能性について考えてみたいと思います。

その1)話しかけに応じてくれない

Pepperには聞き取りを行うタイミングというものがあります。
あなたの方を向いて目と耳が青色に回転しながら点滅しているときが、あなたの話を聞き取ろうとしている状態です。
このタイミングより早く返答してしまう方を多く見かけますので、Pepperに話しかける際はPepperの顔を注意してみると良いかもしれません。

Pepperの会話がはじまらない/返答しない場合

また、予め想定されたキーワードが含まれない声かけに弱いです。
従って、会話の流れとしては(やや)一方的にPepperから質問を投げかけ想定内のキーワードを人間から引き出すようにロボアプリを設計せざる得ない(でないと会話が成立しない)という側面があります。

Pepperは人間が喋った任意の言葉を認識できるか?

その2)力仕事はできません

Pepperは自走できますし、腕も手も腰も動きますがかなりデリケートです。
特に腕周りは、モーションによって人や自分自身を傷つけないようにするため、セーフティの機能が備わっています。あまり動きの激しい動作や過度の負荷が駆動系にかかると、自己防御し動かなくなってしまいます。
手も「握る」と「開く」のみの動作で握力は200g程度、モノを持たせたり手先を細かくつかうことはできないので、力仕事はほぼ無理と考えた方が良いでしょう。

Pepperに力仕事はムリ?

その3) 二つの顔を持つPepper

Pepperには自律モード(オートノマスライフ)というものがあります、このモードは専用クラウドと連携し、学習や感情評価を行い状況に合わせて人間と自然なコミュニケーションや振る舞いができるようにメーカー側で予めプログラミングされた状態です。Pepper起動時は基本的にこのモードが有効な状態となっています。
もう1つは、自律モードを停止した状態で、特定の目的に応じたアプリなどから完全にプログラミング制御されている状態です。
従って、クリティカルな場面で利用する場合、意図しない動作を防ぐため自律モードを停止する措置が必要となります。目的に合わせてこれらのモードを使い分けると良いでしょう。

まとめと可能性)
Pepperは個人で購入できるロボットとして、SonyのAIBOに引き続き、大きな一歩を踏み出しました。発展途上の分野の製品なので多少の問題はあるものの、Pepperならではの顔認識や音声認識や豊富なセンサー等の入力系統、そして、音声やモーション等の多彩な出力系統も備えているため、クラウド(IBMの「Watson(ワトソン)」と提携の話)や既存のコンピューティング環境と連携できる入出力機器として捉えると可能性は無限大!今後の進化が楽しみですね。

ロボット「Pepper」は、更なる「知性」を手に入れる

生活の身近ところにロボットが普及してくるのもそれ程遠い未来ではないのかもしれません。

というわけで…

<お気軽に御相談を>
これからPepperの購入を検討しているが何ができるのか分からないという方、購入したけれど、活用方法が分からないという方、弊社では御相談を承っております。

豊橋市近郊の方にお住まいの方であれば、「メイカーズ・ラボとよはし」にお越し頂ければPepper君に会うことができます。
月例で講座も開催しておりますので、お気軽にご参加下さい。
http://www.tsc.co.jp/makerslab/koza_technical.html

次回の講座予定日
・日時:2016年3月26日(土) 13:00~17:00頃まで
・場所:豊橋サイエンスコア メーカーズ・ラボとよはし

また、上記が今年度の最終回の講座となりますので、最後に今までの成果の総決算として、アプリコンテストの開催を予定しております。
最後に弊社でお手伝いさせて頂いた「メイカーズ・ラボとよはし」に於いて開催された以下、講座・イベントの様子を掲載させて頂きます。

・Pepper講座
・Pepperハッカソン
・サンタを助けろ!なぞとき×のんほいパーク/豊橋市
(昨年末に開催された豊橋動植物公園におけるスタンプラリーイベント)

Pepperに触れる子供
Pepperに触れる子供
ロボアプリの開発はChoreographで行う
ロボアプリの開発はChoreographで
Pepperハッカソンの様子
Pepperハッカソン
アイディア出し
「ほの国マラソン」支援アプリのアイディア
「サンタを助けろ!なぞとき×のんほいパーク/豊橋市」にて
「サンタを助けろ!なぞとき×のんほいパーク/豊橋市」にて

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※「Pepper」の名称は、フランスおよびその他の国におけるアルデバランロボティクス社の登録商標または商標です。
※感情認識パーソナルロボット「Pepper」は、ソフトバンクロボティクス株式会社とソフトバンク株式会社が販売提供しています。
※ソフトバンクの名称は、日本国およびその他の国におけるソフトバンク株式会社の登録商標または商標です。
※ロボアプリの名称は、ソフトバンクロボティクス株式会社の登録商標または商標です。

投稿者: HK

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